活用ガイド · 送る
回数と時間は、
自分の数字で決める。
「週に何回まで」「何時がいい」という公式の目安は、LINEヤフーや LINE Developers の説明には見つかりませんでした。だから、自分の友だちの反応を数で見て決めます。見る数字、少しずつ変えてくらべる手順、ブロックを減らす工夫を説明します。
この記事の要点
- 公式の「目安の回数・時間」は無い。決めるのは自分の数字
- 1 回に変えるのは 1 つだけ。中身は A/B テスト、曜日と時刻は週ごとに入れかえてくらべる
- 配信のあと 24 時間のうちのブロックと、週ごとの純増を見ながら、少しずつ
- 読む時間 約 10 分
- 配信を受け持つ方に
- 2026 年 10 月 19 日に確かめた情報
1まず知っておくこと
公式の目安は、ない。
あるのは決まりだけ。
回数や時間の「目安」は、業種や友だちによって違います。公式に決まっているのは、目安ではなく、決まりです。
配信の回数や時間について、インターネットにはさまざまな「目安」があります。けれども、LINEヤフー for Business と LINE Developers の公式の説明に、回数や時間の目安の数字は見つかりませんでした(2026 年 10 月 19 日に確かめました)。公式に決まっているのは、次のような決まりです。
- 送れる数: LINE公式アカウントの料金プランごとに、無料で送れるメッセージの数が決まっています。数は、送った回数 × 送った人数で数えます(通数と料金の考え方)。
- 禁止の内容: LINEヤフーは、利用者や第三者に不快または迷惑と感じさせる配信(スパム)を、配信の内容の禁止事項に挙げています。違反が見つかると、コンテンツの非表示やアカウントの利用停止などの措置をとる、としています。
- 届く時刻: LINEヤフーのマニュアルには、通信の混み具合で配信が遅れることがあり、同じ時刻に予約した配信は、作った順に送られる、とあります。
つまり「何回までなら大丈夫」は、だれにでも当てはまる答えがありません。自分の友だちの反応を見て決めるのが、いちばん確かです。ここからは、その確かめ方を順に説明します。
2最初の決めごと
最初は、
決めすぎない。
はじめは「送る理由があるときだけ送る」から始めます。決めるのは、中身の種類・送り先・時間の候補の 3 つです。
中身の種類を分ける
配信の中身を、いくつかの種類に分けます。種類ごとに、急ぎかどうか・だれに関係があるかが違うので、回数も送り先も分けて考えられます。
- お知らせ: 休み・営業時間の変更など。関係する人に、決まったら早めに。
- 案内: 新しいメニュー・イベント・勉強会など。関心のある人に。
- 販促: クーポン・セールなど。条件に合う人に。決まり(景品・値引きの見せ方)を確かめてから。
- 役立つ情報: 使い方・お手入れのコツなど。受け取りたい人に。
送り先で、ひとりに届く回数を抑える
全員に送るのは、全員に関係のある知らせだけにします。ほかは関心のタグや来店の時期で絞れば、会社として送る回数が増えても、ひとりに届く回数は増えすぎません。送り先の作り方は送る人を絞るで説明しています。
時間の候補は、仕事の流れから考える
時間の候補は、お客様が動くときと、自分たちが返事できるときから考えます。配信には返事が来ることがあるので、返せる人がいる時間に届くように予約します。夜遅くや朝早くは避けます。候補は 1 つに決めず、2 つ用意して、あとでくらべます。
| 中身の種類(例・架空) | 送り先 | 時間の候補 | 通知 |
|---|---|---|---|
| 休みの知らせ | すべての友だち | 決まったら、返事できる時間に | 鳴らす |
| 新しいメニュー | 関心のタグが付いた人 | 候補 A と候補 B を、週ごとに入れかえる | 鳴らす |
| クーポン | 最後の来店から日がたった人 | 候補 A と候補 B | 鳴らす |
| お手入れのコツ | 「受け取る」を選んだ人 | 急がないので、ほかの配信と重ならない日に | 鳴らさない |
表は決めごとの書き方の例です。回数や時刻をすすめるものではありません。
3見る数字
配信のたびに、
同じ数を見る。
毎回同じ数を、同じ画面で見ることが大事です。つなぎ帳で見られる数と、気をつけることを並べました。
| 数字 | 見る画面 | 分かること | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 到達率・開封率・クリック率 | 配信の結果 | 届いたか・読まれたか・押されたか | 率は届いた人に対して。開いたは写真・リッチメッセージでの推定で、文章だけの配信は数えない |
| 返信 | 配信の結果 | 会話が生まれたか | 送ってから 7 日のあいだの返信を数える |
| 配信起因ブロック数 | 分析 → レポート(データセット「配信」) | 受け取ってから 24 時間のうちにブロックした人 | 1 回の数で決めない。配信ごとに並べる |
| ブロック数と純増数(週ごと) | レポートの見本「週別のブロック数と純増数」 | 回数を変えた週に、友だちの増え方が変わったか | 純増数は「新規 + ブロック解除 − ブロック」 |
| 今月の送信の数 | 分析 → 利用状況 | 月末に何通になりそうか | 料金プランの無料の数と照らす |
配信の結果の画面は、どの配信でも見られます。つなぎ帳 クラウドでは、レポート・ダッシュボード・利用状況は Basic のプランから使えます。LINE が数えた数(LINE の統計)も並べて見られますが、人数が少ないと、LINE が数を出さないことがあります。
この動画でしていること(約 21 秒・音はありません)
- 分析のダッシュボードで、友だち・送った数・友だちの移り変わり・配信の結果を、下へ送りながら見る
- 「LINE の統計」で、友だちの数とターゲットリーチの移り変わりを見る
- 「レポート」の一覧から「配信別の開封率・クリック率」を開き、ダッシュボードに戻る
4くらべ方
1 回に、
1 つだけ変える。
中身・曜日と時刻・回数を同時に変えると、何が効いたのか分かりません。1 つずつ、決めて・送って・見て・直します。
決める
変えることを 1 つだけ決める。中身か、曜日と時刻か、回数か。
送る
送り先と中身の種類は、くらべる前と同じにする。
見る
配信ごとの数を、何回分か並べてくらべる。
直す
決めごとを書き直して、次に変えることを選ぶ。
中身は、A/B テストで
つなぎ帳の A/B テストは、中身だけ違う 2 つを、送る人を無作為に半分ずつに分けて送ります。クリック率をくらべ、同じなら開封率、到達率の順にくらべて、勝ちか引き分けを出します。使えるのは、1 人ずつ送る配信です(LINE が全員に送る・属性で送るときは使えません)。
曜日と時刻は、週ごとに入れかえて
A/B テストは同じ時刻に送るので、時刻のくらべには使えません。同じ送り先に、同じ種類の配信を、何週かは候補 A の曜日と時刻、次の何週かは候補 B、と入れかえて送り、配信ごとの数を並べます。繰り返しの配信なら、曜日と時刻を決めて、始めと終わりの日を区切ると入れかえやすくなります。
回数は、一部の送り先で少しずつ
回数を増やすときは、いきなり全員に増やさず、関心のタグが付いた人など一部の送り先だけで増やします。そして、配信起因ブロック数と週ごとの純増を、増やす前の週とくらべます。減らすときも同じです。
5ブロックを減らす工夫
送らない工夫で、
届け続ける。
ブロックされると、その人には届かなくなります。送る回数そのものより、関係のない配信を減らす工夫が先です。
関心のある人にだけ
タグ・フィールド・行動・HubSpot のリストで送り先を絞る。全員に送るのは、全員に関係のあるものだけ。
受け取る中身を選んでもらう
友だち追加のあとの質問で「受け取りたい案内」を聞き、答えをタグに。あとから変えられる入口も作る。
止めたい人の受け皿を作る
「案内を止める」で配信だけを止められるようにすれば、ブロックせずにチャットは続けられる。
急がない知らせは、通知を鳴らさない
つなぎ帳の配信は、受け取った人のスマホの通知を鳴らさずに送ることもできる。
自分で見られる所を作る
予約・クーポン・よくある質問をリッチメニューに置けば、配信に頼らずに済む。
最初に、何が届くかを伝える
あいさつで、このアカウントから届くものを伝えておくと、受け取る人が心づもりできる。
6記録の例
配信ごとに 1 行、
変えたことを書く。
数は架空です。この形で残すと、何を変えたときに何が起きたかが、あとから分かります。
| 配信(例・架空) | 送り先 | 曜日と時刻 | 届いた | 開封率 | クリック率 | 24 時間のブロック | 変えたこと |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新しいメニュー ① | 関心のタグ | 候補 A | 212 人 | 61% | 9% | 1 人 | —(くらべる前) |
| 新しいメニュー ② | 関心のタグ | 候補 A | 218 人 | 58% | 11% | 0 人 | — |
| 新しいメニュー ③ | 関心のタグ | 候補 B | 220 人 | 66% | 12% | 1 人 | 曜日と時刻を B に |
| 新しいメニュー ④ | 関心のタグ | 候補 B | 223 人 | 64% | 13% | 0 人 | — |
この例なら、候補 B に変えたあと、開封率とクリック率がやや上がり、ブロックは増えていません。ただし数回分なので、決める前にもう何回か続けます。つなぎ帳のレポートは CSV で保存できるので、配信別の開封率・クリック率をまとめて残せます。
!ありがちなつまずき
回数と時間で、
よくあること。
どこかの目安をそのまま使う
業種もお客様も違うのに、ほかで見た回数に合わせる。
こうする自分の配信の数を並べて決める。候補を 2 つ用意してくらべる。
開封率だけで決める
文章だけの配信は、開いたを数えられない。
こうするクリック・返信・24 時間のブロックも一緒に見る。
一度に 2 つ変える
中身と時刻を同時に変えて、どちらが効いたか分からない。
こうする中身は A/B テスト、時刻は週ごとの入れかえ。1 回に 1 つ。
1 回のブロックで、全部やめる
たまたまの 1 回で、配信そのものを止めてしまう。
こうする何回分かを並べる。中身と送り先から見直す。
繰り返しの配信が、遅れて届く心配
見回りが遅れて、予定より遅い時刻に届かないか。
こうするつなぎ帳は、90 分を過ぎても送れなかった回を送らずに飛ばす。
月末に送れる数が足りない
回数を増やして、無料の数を超えそうになる。
こうする利用状況で月末の見込みを見る。決めた割合(はじめは 80% と 100%)で知らせが届く。
出典
この記事の出典
- LINEヤフー for Business「配信コンテンツに関する禁止事項」(2024 年 8 月 29 日)利用者や第三者に不快または迷惑と感じさせる配信(スパム)などを禁止。違反には、コンテンツの非表示やアカウントの利用停止などの措置。
- LINEヤフー for Business「メッセージ配信を作成する」マニュアル通信の混み具合で配信が遅れることがある。同じ時刻に予約した配信は、作った順に送られる。
- LINEヤフー for Business「料金プラン」プランごとの無料で送れるメッセージの数。通数は、送った回数と送った友だちの数の掛け算で数える。
- LINEヤフー for Business「分析 - 友だち」マニュアル(2026 年 3 月 24 日更新)ブロックは、選んだ期間にブロックした人を数える。
2026 年 10 月 19 日に確かめました。回数や時間の目安の数字は、公式の出典が見つからないため、この記事には書いていません。表の数と例は架空です。つなぎ帳の機能と数は、いまの版のものです。